事典 日本の地域ブランド・名産品 「結城桐箪笥」の解説
結城桐箪笥[木工]
ゆうききりたんす
結城市で製作されている。結城地方では室町時代に領主・結城家の御殿調度品として欅を使った箪笥がつくられていたが、結城家は領内に桐を植栽しており、衣類収納には桐が最適であることから、江戸時代後期には広く桐箪笥がつくられるようになった。桐は、木目が美しく燃えにくい。また、通気性・防湿性・防虫性にも優れる。桐の木は成長がはやいため、女児の誕生時に桐を植えれば嫁入り時には箪笥ができるといわれ、婚礼調度品として人気が高い。茨城県郷土工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報