デジタル大辞泉
「木目」の意味・読み・例文・類語
き‐め【木目/肌=理】
1 (木目)もくめ。「―の通った板壁」
2 皮膚や物の表面の細かいあや。また、それに触れたときの感じ。「―の細かい肌」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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き‐め【木目・肌理】
- 〘 名詞 〙
- ① 樹木、木材の表面に見られる、年輪などのつくり出す模様。もくめ。〔名語記(1275)〕
- [初出の実例]「木目あらき女松もけやさ雪のはだ」(出典:俳諧・山の井(1648)年中日々之発句)
- ② 人の皮膚や物の表面に見られる細かいあや。また、肌ざわり。
- [初出の実例]「上唇の従なるきめの口の内へいるが餓死の相ぢゃぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)張陳王周第一〇)
- 「芸者風な肌理(キメ)に月光が貝殻じみたつやを出した」(出典:雪国(1935‐47)〈川端康成〉)
- ③ ( 「きめが細かい」などの形でいう ) 物事をする際の配慮。心くばり。
もく‐め【木目】
- 〘 名詞 〙
- ① 木材の断面に見られる、年輪などがつくり出す模様。きめ。木理(もくり)。〔運歩色葉(1548)〕
- ② ①のように見える刀の地肌の波模様。
- ③ 碁盤の目。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- ④ 「もくめおり(木目織)」の略。
- [初出の実例]「桃色もくめのじゅばん」(出典:洒落本・美地の蛎殻(1779))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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木目【もくめ】
木理とも。木材の断面に現れた木材組織による模様。樹種,部位,木取法によって年輪,繊維,道管,仮道管,放射組織などの広狭,粗密,配列が変化し多種多様な模様を呈する。木材構成要素が複雑に錯綜するときは美しい紋様になることがあり,玉杢(もく),うろこ杢,ちりめん杢などと呼んで装飾材などに賞用。ケヤキ,クスノキ,カエデ,トチノキなど広葉樹に多い。→板目/柾目(まさめ)
→関連項目木材
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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木目
木材を切断した際に見える、年輪の事。原木から板を切り出す場合、年輪の目に対してどのような角度で切り出すかによって、板表面の木目が異なる。柾目と板目の2種類がある。
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の木目の言及
【木材】より
…広葉樹の場合には,水分や養分を流動させるのは[道管]と呼ばれる縦につながった管状の細胞であり,樹体を支えるのは主として木部繊維と呼ばれる長さ0.5~2.5mm,幅0.01~0.06mm程度で仮道管よりは短いがやはり縦長の細胞によっている。道管の径は樹種によって大差があり,イスノキのように0.02~0.08mm程度と肉眼ではほとんど見えないものから,クリのように0.1~0.5mmと肉眼でもよく見え,木目の外観を形成しているものまで広範囲にわたっている。このような縦につながった細胞の間に,柔らかく膜の薄い細胞が横につながった帯状の組織があり,樹体の中心から放射状に分布するので放射組織と呼ばれている。…
※「木目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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