絵蝋燭(読み)エロウソク

デジタル大辞泉 「絵蝋燭」の意味・読み・例文・類語

え‐ろうそく〔ヱラフソク〕【絵××燭】

表面花鳥などの絵や種々の模様をかいて彩色したろうそく。

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精選版 日本国語大辞典 「絵蝋燭」の意味・読み・例文・類語

え‐ろうそくヱラフソク【絵蝋燭】

  1. 〘 名詞 〙 表面に絵を描いて彩色したろうそく。会津蝋燭はその例。絵蝋。
    1. [初出の実例]「御講時分に朱蝋や絵蝋燭(ヱラフソク)は見ましたが」(出典:滑稽本・素人狂言紋切形(1814)下)

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世界大百科事典(旧版)内の絵蝋燭の言及

【ろうそく(蠟燭)】より

…これに対して粗製のろうそくには,アシの茎に灯心をからみ合わせて燭心とし,牛蠟,鯨蠟などの原料を筒形の鋳型に流し込んで作る仕方も行われ,これを〈筒掛〉または〈牛蠟〉などと呼んでいた。当時行われたろうそくには〈三百目掛ろうそく〉〈百目ろうそく〉などと呼ばれる大型のものから〈懐紙ろうそく〉(〈懐中ろうそく〉とも),〈仰願寺(ごうがんじ)〉などと呼ばれる小型のものまであり,また〈絵ろうそく〉(〈華ろうそく〉,〈塗りろうそく〉とも)などといってろうそくの表面に花鳥などの模様を描いて,赤,緑,黄などの彩色を施したものもあった。〈絵ろうそく〉は会津の名産として知られ,主として雛祭や仏事などに際して用いられた。…

※「絵蝋燭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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