花と鳥。花または鳥。観賞したり、詩歌・絵画などの題材にする場合にいう。
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学名:Dicaeum ignipectus
動物。ハナドリ科の鳥
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
〘名〙
① 花と鳥。花または鳥。自然の風物として観賞されたり、詩歌、絵画、模様などの題材にされたりする場合にいう。
※万葉(8C後)一五・三七八五・左注「右七首中臣朝臣宅守寄二花鳥一陳レ思作歌」 〔杜審言‐渡湘江詩〕
※談義本・根無草(1763‐69)後「雪渓が花鳥も色を失ひ、春信も筆を捨」
③ 色めかしいこと。
※松浦廟宮先祖次第并本縁起(鎌倉中)「於二少弐在京妻室命婦一、欲レ通二花鳥之気一」
〘名〙 (「はなとり」とも)
① 花に宿る鳥。また、花と鳥。花や鳥。かちょう。《季・春》
※後撰(951‐953頃)夏・二一二「はな鳥の色をもねをもいたづらに物うかる身はすぐすのみなり〈藤原雅正〉」
② 渡り奉公をする人。
※浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)上「一季半季の花鳥も、とかくは御縁次第なり」
③ ハナドリ科に属する鳥の総称。多くは全長一〇センチメートル以下の小形種で、緑・赤・青などの濃色でいろどられるものが多い。アジア・オーストラリアの熱帯に約五八種が分布する。主として森林の樹上に小群で生活し、花をよく訪れ、花に集まる昆虫、花蜜、小果実を主食とする。
④ ハナドリ科の小鳥。全長約一〇センチメートル。スズメより小さく、くちばし・尾も短い。雄の背面は金属光沢のある緑色、腹面は淡黄褐色で、のどとくびは美しい紅色を呈する。雌は全体にオリーブ色を帯びる。中国南部からマレー諸島に分布。台湾には特有の亜種が高山にすむ。昆虫を捕食し、花の蜜を吸う。
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