総合型地域スポーツクラブ(読み)そうごうがたちいきすぽーつくらぶ

知恵蔵 の解説

総合型地域スポーツクラブ

小規模、単一種目、同一年齢の特定の仲間によるスポーツクラブではなく、会員は多世代で、複数のスポーツ種目が選択できるスポーツクラブのこと。学校のスポーツ施設や公共スポーツ施設を行政から拠点として運営受託し、地域住民が入会金、年会費、指導料、協賛金、事業収益、助成金を収入源として経営する。スポーツ指導者資格のあるコーチから充実した指導を受けることもできる。1995年度から文部省(現・文部科学省)が、育成モデル事業として補助し、クラブ育成を推進した。2000年に制定されたスポーツ振興基本計画では、21世紀の早い時期に国民のスポーツ実施率(週に1回以上スポーツを実施する率)を50%にまで引き上げることを目標にしており、2010年までに全国各市区町村において少なくとも1つのクラブを育成するとしている。1998年にNPO法が成立した結果、NPO法人格を取得するスポーツクラブもある。

(高橋義雄 名古屋大学総合保健体育科学センター講師 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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