縁塗烏帽子(読み)ヘリヌリエボシ

デジタル大辞泉 「縁塗烏帽子」の意味・読み・例文・類語

へりぬり‐えぼし【縁塗×帽子】

へりに普通より漆を濃く塗った烏帽子。へんぬりえぼし。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縁塗烏帽子」の意味・読み・例文・類語

へりぬり‐えぼし【縁塗烏帽子】

  1. 〘 名詞 〙 へりに漆を塗った烏帽子。へんぬり。へりぬり。へりぬりえぼうし。
    1. [初出の実例]「へりぬりえぼし、鏁小手、矢倉、城き、たて」(出典:筆の御霊(1827)後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の縁塗烏帽子の言及

【烏帽子】より

…冑をぬいでいるときはこれを引き立て,その後ろを少し折り込んでかぶるので引立烏帽子ともいう。これは鉢巻をしたり,あるいは縁を塗り固め,きらめかしたものがあって,これを縁塗烏帽子(へんぬりえぼし∥へりぬりえぼし)といった(図)。
[塗り方]
 烏帽子は初め絹紗類に漆を塗ったものであったから,自然に種々のしわができたが,のちに大高紙(おおたかがみ)などを塗り固めて張抜(はりぬき)にし,板木の型を押しだした。…

【烏帽子】より

…冑をぬいでいるときはこれを引き立て,その後ろを少し折り込んでかぶるので引立烏帽子ともいう。これは鉢巻をしたり,あるいは縁を塗り固め,きらめかしたものがあって,これを縁塗烏帽子(へんぬりえぼし∥へりぬりえぼし)といった(図)。
[塗り方]
 烏帽子は初め絹紗類に漆を塗ったものであったから,自然に種々のしわができたが,のちに大高紙(おおたかがみ)などを塗り固めて張抜(はりぬき)にし,板木の型を押しだした。…

※「縁塗烏帽子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android