普及版 字通 「縋」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] ツイ
[字訓] すがる・なわ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(追)(つい)。〔説文〕十三上に「繩を以て縣(か)くるるなり」とあり、〔左伝、僖三十年〕「夜、縋(すが)りて出づ」とは、城壁を縄に縋って下りることをいう。

[訓義]
1. なわをかける、なわにすがる。
2. なわ、つりなわ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕縋 懸繩、豆利佐乎(つりざを)〔名義抄〕縋 カカル・フシヅケス・スガル・カナサク 〔字鏡集〕縋 カカル・スガル・フシヅケ・ヲ・カケナハ

[語系]
縋diuai、墮(堕)duaiは声近く、ともに降り落ちる意がある。diutもその系統の語である。

[熟語]
縋下縋出縋縄縋城縋登縋腰
[下接語]
下縋・懸縋・自縋・乗縋・縵縋

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android