精選版 日本国語大辞典 「縫物屋」の意味・読み・例文・類語
ぬいもの‐やぬひもの‥【縫物屋】
- 〘 名詞 〙 縫い物を業とする家。あるいは、裁縫を教えることを業とする家。また、その人。
- [初出の実例]「弐百文縫物屋へ酒直」(出典:高野山文書‐文安六年(1449)六月日・高野山天野舞童装束注文)
…ただし,特殊なものとして僧侶の法衣を専門に作る仕立屋があり,これは古くから衣師(ころもし),法衣屋(ころもや)として独立の業種になっている。《守貞漫稿》によると,19世紀前半の上方には縫物屋とも呼んだ縫物師匠がいて,少女たちに裁縫を教えていたが,江戸にはこうした師匠はなく,家庭で母や姉が教え,しかも上方よりも上手のものが多かったというが,明治以後は東京にもそうした師匠があり,嫁入り前の娘たちが通ったものである。仕立屋には数人の内弟子をもつものから,大勢の徒弟や職人をかかえて大きな呉服屋に専属し,その縫製工場の役割をはたすようなものもあった。…
※「縫物屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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