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高野山文書 こうやさんもんじょ

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世界大百科事典 第2版の解説

こうやさんもんじょ【高野山文書】

高野山金剛峯寺ならびに山内の各子院に伝来した古文書の総称。このうち最も重要なものが宝簡集,続宝簡集,又続(ゆうぞく)宝簡集と呼ばれる文書群で,宝簡集54巻692通,続宝簡集77巻・6帖831通,又続宝簡集167巻・9帖1979通からなっている。これらは,御影堂宝庫に納められていた古文書のうちから江戸時代に主要なものを選び出して順次成巻(成帖)されたもので,巻子の表装はまちまちであるが,なかには豊臣秀吉の高野詣の際に演じられた能の衣装の裂地を使用したと伝える優美なものもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高野山文書
こうやさんもんじょ

真言宗・高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)に伝わる文書の総称。
〔1〕本寺金剛峯寺に伝存する文書として、(1)江戸時代に整理・表装された「正・続・又続宝簡集(ゆうぞくほうかんしゅう)」、(2)「勧学院(かんがくいん)文書」、(3)「御影堂(みえどう)文書」、〔2〕子院に伝来する文書として、(4)旧学侶(がくりょ)方諸院所蔵の「金剛三昧院(こんごうさんまいいん)文書」「五坊寂静院(ごぼうじゃくじょういん)文書」「高室院(たかむろいん)文書」「持明院(じみょういん)文書」「清浄心院(しょうじょうしんいん)文書」「西南院(さいなんいん)文書」「正智院(しょうちいん)文書」「宝寿院(ほうじゅいん)文書」、(5)旧行人(ぎょうにん)方諸院所蔵の「興山寺(こうざんじ)文書」「福智院(ふくちいん)文書」「安養院(あんにょういん)文書」「蓮華定院(れんげじょういん)文書」「西門院(さいもんいん)文書」「本願院(ほんがんいん)文書」「大圓院(だいえんいん)文書」、〔3〕高野山の地主神、丹生都比売(にうつひめ)神社の神主家や高野山政所(まんどころ)(慈尊院(じそんいん))の別当家に伝わる文書として、(6)「丹生(にう)家文書」「中橋(なかはし)家文書」などがある。
 (1)は当寺の最重要史料集で、272巻3502通からなり、9~18世紀の当寺の仏神事、制度、寺領に関する文書が収められている。1275年(建治1)に百姓等自身の手によって片仮名で書かれた「阿河荘上村(あてがわのしょうかみむら)百姓等言上状(ごんじょうじょう)」など、中・近世史上、著名な史料が多く、当時の社会構造とその変化、宗教の果たした役割などを知るうえで貴重である。(2)(3)は近世史料が多数を占めるが、総数は20万点を超え、(1)を補完する史料群として価値をもつ。(4)(5)には、中・近世の当寺子院と公家(くげ)・武家との寺檀(じだん)関係を示す史料が数多く蔵されている。(1)は『大日本古文書 家わけ1』1~8に、(2)(4)(5)の一部は総本山金剛峯寺編『高野山文書』1~4に所収。[山陰加春夫]

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