繰合(読み)くりあわせる

精選版 日本国語大辞典 「繰合」の意味・読み・例文・類語

くり‐あわ・せる ‥あはせる【繰合】

〘他サ下一〙 くりあは・す 〘他サ下二〙
① 糸などをたぐって物に巻きとる。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「いとくりあはせなど、手毎にす」
金銭時間などのやりくりをする。つごうをつける。差し繰る。〔和英語林集成初版)(1867)〕
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「うまくくりあはせて五ツ時ぶんまでに出て来ておくれヨ」

くり‐あわ・す ‥あはす【繰合】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒くりあわせる(繰合)
[2] 〘他サ五(四)〙 =くりあわせる(繰合)
人情本仮名文章娘節用(1831‐34)三「大躰(たいてい)ならくり合(アハ)して来る気だが、あんまり遅ければ明日のあさは是非来る」

くり‐あわせ ‥あはせ【繰合】

〘名〙 時間などをやりくりして都合をつけること。
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「余程繰合せをしてくれたものだといふことは、僕は後に聞いた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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