普及版 字通 「耄」の読み・字形・画数・意味
耄
10画
[字訓] としより・おいぼれる
[説文解字]

[字形] 形声
声符は毛(もう)。〔説文〕八上に字を
(こう)の省声に従うとし、「年九十なるを耄と曰ふ」とする。〔礼記、曲礼上〕に「年
十・九十を耄と曰ふ」とあり、〔釈名、釈長幼〕には年七十とする。
は白よもぎ、声義において
に従う理由はない。[訓義]
1. としより。
2. おいる、おいぼれる。
3.
(ぼう)と通じ、くらむ、みだれる。[古辞書の訓]
〔名義抄〕耄 オユ・ワスル・ミダル・ホク 〔字鏡集〕耄 ヲイル・ヲユ・ホレタリ・ホル・ミダル
[語系]
耄・毛m
は同声。老luも声義の関係がある。耄は老と毛。老髪の婆娑(ばさ)たる姿をいうものであろう。
m
は同声。また、
mu、
・
mong、
miu
ngなどには、みなくらくみだれる意がある。[熟語]
耄期▶・耄耆▶・耄朽▶・耄及▶・耄倪▶・耄荒▶・耄昏▶・耄思▶・耄儒▶・耄衰▶・耄耋▶・耄悼▶・耄
▶・耄夫▶・耄耄▶・耄齢▶・耄老▶・耄碌▶[下接語]
耆耄・朽耄・荒耄・昏耄・衰耄・哲耄・悼耄・老耄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

