耐火セメント(読み)タイカセメント

化学辞典 第2版 「耐火セメント」の解説

耐火セメント
タイカセメント
refractory cement

アルミナセメントリン酸セメントなどの耐熱性にすぐれたセメント.アルミナセメントは石灰石ボーキサイトとを焼成,または溶融してつくられ,Al2O330~40重量% であるが,耐火物用としては高アルミナ質が用いられる.リン酸セメントは各種酸化物,あるいはケイ酸塩類をリン酸で練ったもので,常温硬化性のものと熱硬化性のものとがあり,低温での強度はアルミナセメントに比べてやや低いが,加熱による強度の低下が起こらない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の耐火セメントの言及

【セメント】より

…【柳田 博明】【清水 紀夫】
【セメントの種類】
アルミナセメントaluminous cement,fused cementアルミン酸カルシウムを主成分とするセメント。日本では耐火セメントとして知られている。1908年,フランスのビーBiedにより発明された。…

※「耐火セメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android