…明治期を代表する髪形には,花月巻,揚巻(あげまき),夜会巻,庇髪(ひさしがみ),S巻や,日露戦争の激戦地にちなむ庇髪の一種の二百三高地髷がある。大正期にかけて流行する七・三女優髷は,これまでの左右均整形を脱した新しい行き方を示し,アイロン・ウェーブ応用の,耳隠しスタイルに展開していった。 洋装の普及とともに洋髪も広まり,大正末期,今和次郎の東京銀座での調査によると,洋髪42%,日本髪%,束髪27%であった。…
※「耳隠し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」