聖書学校(読み)せいしょがっこう(その他表記)Bible school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖書学校」の意味・わかりやすい解説

聖書学校
せいしょがっこう
Bible school

一般にプロテスタント諸教会で,聖書教育を主目的とする学校。夏期などに集中的に行われる聖書研究会なども聖書学校と呼ばれる。アメリカでは,現代社会の俗化に対抗するものとして 19世紀末以来各地に設けられた。 A.B.シンプソンによるニューヨーク校 (1882) ,D.L.ムーディによるシカゴ校 (86) などが嚆矢。のちに神学大学になったものもあるが,通常高度な研究機関ではなく,神学大学で要求されるような課目が全般的に教えられることも少い。そのため教会に奉仕を望む信徒の短期の養成機関として用いられる。ドイツでは,教区で働く婦人の養成のための2~2年半の教育機関で,日本にもある。カトリックでは,エルサレムの聖ステファノ聖書学校 (89) ,ローマの教皇庁立聖書研究所 (1909) が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android