奉仕(読み)ほうし

精選版 日本国語大辞典 「奉仕」の意味・読み・例文・類語

ほう‐し【奉仕】

〘名〙 (古く「ほうじ」とも)
① (長上につかえる意) 神仏・天子・主君・師などにつつしんでつかえること。奉事。
※九暦‐九条殿記・灌仏会・承平六年(936)四月八日「但導師前例独身奉仕唄・散花、而此度不仕唄・散花」
※今昔(1120頃か)三「師に奉仕する事、片時も怠る事无し」
② 私心をすてて国家・社会や他人のために献身的に働くこと。〔現代大辞典(1922)〕
③ 商品を特に安く提供したりして客の得になるようにはからうこと。サービス。「奉仕品」

ぶ‐し【奉仕】

〘名〙 つかえること。つくすこと。ほうし
※太平記(14C後)一三「鬼神手を束て奉仕(ブシ)しける間」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「奉仕」の意味・読み・例文・類語

ほう‐し【奉仕】

[名](スル)《古くは「ほうじ」とも》
神仏・主君・師などに、つつしんでつかえること。「神に奉仕する」
利害を離れて国家や社会などのために尽くすこと。「社会に奉仕する」
商人が品物を安く売ること。「特価で御奉仕しております」「奉仕品」
[類語](2奉公寄与貢献裨益尽力尽くす骨身を惜しまず粉骨砕身身を粉にする身を削る骨身を削る命を捧げるボランティアサービスアフターサービスケアアフターケアボランタリー自発的公共心公徳心犠牲犠牲的献身献身的ささげる挺身ていしん捨て石利他利他心志願慈善篤志有志殉ずる篤志家/(3負ける値引きするおまけする勉強するサービスする泣く色を付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android