聖母の戴冠(読み)せいぼのたいかん(その他表記)Coronation of the Virgin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖母の戴冠」の意味・わかりやすい解説

聖母の戴冠
せいぼのたいかん
Coronation of the Virgin

キリスト教美術の主題被昇天ののち,天国で戴冠される聖母マリアを表わす。聖母はキリストのかたわらに座し,戴冠してキリストの祝福を受ける場合と,父なる神,天使あるいは三位一体によって冠を与えられている場合などがある。 12世紀末にフランスで初めて作られ,初期ゴシック建築のティンパヌム浮彫などに扱われた。聖母の戴冠は『列王紀上』2章 19のソロモン生涯によって予表されている。すなわちソロモンがイスラエルの王として戴冠したのち,母バテシバを彼の右隣に玉座を設けてすわらせたとある。作例はサンリス大聖堂ティンパヌム (1190) ,フラ・アンジェリコ作『聖母戴冠』 (1445頃,ルーブル美術館) 。

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