祝福(読み)シュクフク

デジタル大辞泉 「祝福」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ふく【祝福】

[名](スル)
幸福を喜び祝うこと。また、幸福を祈ること。「結婚祝福する」「前途祝福する」
キリスト教で、神の恵みが与えられること。また、神から与えられる恵み。
[類語]慶賀恭賀謹賀奉賀奉祝慶祝大慶同慶御慶ぎょけい慶福祝賀祝着しゅうちゃく祝勝めでたい喜ぶ慶事吉事好事おめでた寿ことぶききち大吉祝い事晴れの日賀する祝う祝することほぐ佳日吉日恐悦

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精選版 日本国語大辞典 「祝福」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ふく【祝福】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 幸福を祝うこと。また、幸福を祈ること。
    1. [初出の実例]「近処も亦吾家に恵まれたる明珠の成長と幸運を祝福せしなり」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉四)
    2. [その他の文献]〔易林〕
  3. キリスト教で、神から恵みを授けられること。
    1. [初出の実例]「若様に神様の御祝福(シュクフク)を祈り上げます」(出典小公子(1890‐92)〈若松賤子訳〉七)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「祝福」の意味・わかりやすい解説

祝福
しゅくふく
benedictio; blessing

祝別ともいう。広い意味では,人から神への賛美と同時に,神から人への恵み,罰の免除などの意味を含む。旧約聖書では,族長ヤコブ,占者バラム,モーセなどによる祝福について語られている。ユダヤ教では家長による祝福がある。一方,キリスト教典礼上,人や物を聖とする祈りとその儀式も祝福,または祝別と呼ばれ,それらのうえに神の恵みをもたらすものとしてとり行われる。カトリック教会では祝別者は司祭以上の聖職者で,教皇司教に留保されている一部のものを除いてすべての司祭が祝別する権利をもつ。ローマ定式書によると,祝別は対象物を恒久化せず,人に益する使用のための場所,物もその対象となる。信徒でなくても受けられるが,規定された祝別文によることが必要である。

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