精選版 日本国語大辞典 「肌衣」の意味・読み・例文・類語
はだ‐ぎぬ【肌衣】
- 〘 名詞 〙 =はだぎ(肌着)
- [初出の実例]「朝長の御腹めされて候やと申されければ、〈略〉御はだぎぬも紅にそみてめも当てられぬ有様也」(出典:車屋本謡曲・朝長(1432頃))
…漢字の襦は肌着,袢は半身衣の意味があり,ポルトガル語のgibãoが語源ともいわれている。内衣がしだいに表面にあらわれ装飾化して小袖となる以前には,下衣(したごろも),肌衣(はだぎぬ),肌小袖(はだこそで)と呼ばれていた。これらを下着と称さなかったのは,下着は上着・中着・下着と重ねて着る着方であったからで,じゅばんという名で呼ばれたのは,小袖が定着した室町以降と思われる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」