肥灰(読み)こえはい

精選版 日本国語大辞典 「肥灰」の意味・読み・例文・類語

こえ‐はい‥はひ【肥灰】

  1. 〘 名詞 〙 わらなどを燃やしてつくった、肥料とする灰。
    1. [初出の実例]「既になゑをすゑ、あぜをぬり、こゑはいを入候て作し候」(出典:東寺百合文書‐を・文安四年(1447)卯月日・上久世庄下作人等申状)

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世界大百科事典(旧版)内の肥灰の言及

【肥料】より

…【茅野 充男】
[日本]
 日本における最初の肥料は苗草(生草)であって,登呂遺跡から出土した田下駄はこれを踏み込むための農具であったと考えられる。この苗草は,8世紀の初めころからは,かなり一般的に使われたようであるが,それ以後の基本的な肥料としては,苗草にあたる青草と山野の草木を焼いた肥灰(こえはい)とが用いられた。人糞尿は古い時代には用いられた確証がないが,厩肥は《延喜式》にみられる内膳司の園の蔬菜(そさい)栽培に,左右馬寮より出る厩肥が用いられている。…

※「肥灰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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