ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胃軸転症」の意味・わかりやすい解説 胃軸転症いじくてんしょうvolvulus of the stomach 胃が生理的範囲をこえて軸捻転を起したもので,急性型と慢性型があり,噴門と幽門を結ぶ胃の長軸を軸として左から右に回転する臓器軸性捻転と,長軸に直角の方向を軸として右から左に回転する腸間膜軸性捻転の2種類がある。主症状はみぞおちの痛み,膨満感,嘔吐発作などで,X線検査によって容易に診断できる。比較的まれな病気であるが,急性型の場合には早期手術が必要であり,慢性型には胃腸運動の正常化,便通の調整などをはかる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by