胃軸転症(読み)いじくてんしょう(その他表記)volvulus of the stomach

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胃軸転症」の意味・わかりやすい解説

胃軸転症
いじくてんしょう
volvulus of the stomach

胃が生理的範囲をこえて軸捻転を起したもので,急性型と慢性型があり,噴門と幽門を結ぶ胃の長軸を軸として左から右に回転する臓器軸性捻転と,長軸に直角方向を軸として右から左に回転する腸間膜軸性捻転の2種類がある。主症状はみぞおちの痛み,膨満感,嘔吐発作などで,X線検査によって容易に診断できる。比較的まれな病気であるが,急性型の場合には早期手術が必要であり,慢性型には胃腸運動の正常化,便通の調整などをはかる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む