(読み)ひぼろけ

精選版 日本国語大辞典 「胙」の意味・読み・例文・類語

ひぼろけ【胙】

  1. 〘 名詞 〙ひもろぎ(神籬)〔いろは字(1559)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「胙」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音]
[字訓] ひもろぎ・たまう・むくいる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は乍(そ)。〔説文〕四下に「祭のなり」とあり、祭の余肉を頒(わか)つことをいう。〔左伝、僖九年〕に「王、宰孔をして齊侯に胙を賜はしむ」とあり、異姓の諸侯に与えられることは殊とされた。〔周礼、春官、大宗伯〕に「膰(しんぱん)の禮を以て、兄弟の國を親しましむ」とあり、もと同族共儀礼に起原するものであった。

[訓義]
1. ひもろぎ、祭肉のおさがり。
2. 福肉として分かつ、さいわい、さいわいする。
3. たまう、たまもの、むくいる。
4. 国を建てる、社稷。
5. (そ)と通じ、きざはし。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕胙 ヒボロギ

[語系]
胙・祚・dzaは同声。〔詩、大雅、既酔〕「永く胙胤(そいん)を錫(たま)ふ」の胙は、祚(そ)の通用義。それぞれ通用の関係にある。

[熟語]
胙階胙俎胙土胙肉胙余
[下接語]
嘉胙・祭胙・賜胙・受胙・神胙・薦胙・致胙・胙・福胙・分胙・豊胙・余胙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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