胡散らしい(読み)ウサンラシイ

デジタル大辞泉 「胡散らしい」の意味・読み・例文・類語

うさん‐らし・い【×胡散らしい】

[形][文]うさんら・し[シク]うさんくさい。怪しげである。
素戔嗚すさのお岩角に佇んだまま、―・く相手の顔を見やった」〈芥川・老いたる素戔嗚尊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胡散らしい」の意味・読み・例文・類語

うさん‐らし・い【胡散らしい】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]うさんら〘 形容詞シク活用 〙 ( 「らしい」は接尾語 ) なんとなく怪しくて気の許せないようすである。うさんくさい。
  2. (イ) いかにも怪しげな、あるもののようすをいう場合。
    1. [初出の実例]「うさんらしく吉田屋の内をのぞいて」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上)
  3. (ロ) 人が何かを疑り怪しんでいるようすをいう場合。
    1. [初出の実例]「瑠璃光は〈略〉男の顔を、胡散らしく見守って居たが」(出典:二人の稚児(1918)〈谷崎潤一郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む