胸悪(読み)むねわる

精選版 日本国語大辞典 「胸悪」の意味・読み・例文・類語

むね‐わる【胸悪】

〘名〙 (形動)
意地が悪いこと。また、そのさまやその人。
※雑俳・川柳評万句合‐寛政元(1789)誠一「むねわるな公家衆かむめの花を出し」
気分が悪くなるほどいやであること。また、そのさま。
浄瑠璃・百日曾我(1700頃)五「潔よき屍に泥を塗るか推参者〈略〉むねわるや穢らはしや」

むね‐わる・い【胸悪】

〘形口〙 むねわる・し 〘形ク〙 気分が悪い。いまいましい。癪(しゃく)にさわる。腹が立つ。胸糞が悪い。胸が悪い。
※浄瑠璃・源平布引滝(1749)二「無道(ぶだう)平家幕下(ばっか)に付も胸悪(わル)く、兄義朝の吊(とむら)ひに長田太郎は討ち留たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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