(読み)ツチスリ

デジタル大辞泉 「腴」の意味・読み・例文・類語

つち‐すり【×腴】

水底の土をる意から》魚の腹の太ったところ。すなずり。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「腴」の意味・読み・例文・類語

つち‐すり【腴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 水底で土を摩る意 ) 魚の腹の下の肥えたところ。すなずり。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「腴」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音]
[字訓] ゆたか・こえる・とむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は臾(ゆ)。臾は人が腰に両手をあてている形。〔説文〕四下に「腹下の肥えたるものなり」とあり、腹の肥満することをいう。脂ののった肉をいい、また地味の肥沃なことを膏腴(こうゆ)の地という。

[訓義]
1. ゆたか、ゆったり。
2. こえる、下腹がこえる、はらがでる。
3. あぶらにく、こえた肉、あぶらみ。
4. とむ、ゆたか、さかえる。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕腴 野王案ずるに、腴は魚腹の下の肥ゆるなり。豆知須利(つちすり)〔立〕腴 ツチスリ 〔字鏡集〕腴 アブラツク・イヲノツチスリ・コエタリ

[語系]
腴ji、臾jioは同系の語。oaも臾声に従う。みな臾の声義を承け、ゆたかな状態のものをいう。

[熟語]
腴甘腴健腴厚腴膏腴産腴詞腴辞腴潤腴壌・腴腴沃
[下接語]
華腴・甘腴・膏腴・脂腴・精腴・鮮腴・贍腴・田腴・濃腴・肥腴・美腴・富腴・芳腴・豊腴

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