水底(読み)ミナソコ

デジタル大辞泉 「水底」の意味・読み・例文・類語

み‐な‐そこ【水底】

《「な」は「の」の意の格助詞》水の底。みずそこ。すいてい。「水底に沈む」
[類語]底部どん底地底海底湖底川底水底奈落の底

すい‐てい【水底】

湖や川などの水の底。みずそこ。みなそこ。「水底深く沈む」
[類語]底部どん底地底海底湖底川底みなそこ奈落の底

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精選版 日本国語大辞典 「水底」の意味・読み・例文・類語

み‐な‐そこ【水底】

  1. 〘 名詞 〙 ( 後世は「みなぞこ」とも。「な」は「の」の意 ) 水の底。みずそこ。すいてい。
    1. [初出の実例]「大き海の美奈曾己(ミナソコ)深く思ひつつ裳引きならしし菅原の里」(出典万葉集(8C後)二〇・四四九一)

すい‐てい【水底】

  1. 〘 名詞 〙 水の底。みずそこ。みなそこ。
    1. [初出の実例]「水底遊鱗戯、巖前菊気芳」(出典:懐風藻(751)晩秋於長王宅宴〈田中浄足〉)
    2. [その他の文献]〔詩経疏‐周南・漢広〕

みず‐そこみづ‥【水底】

  1. 〘 名詞 〙 川や海の底。みなそこ。
    1. [初出の実例]「糸が水底へついた時分に、船縁の所で人指しゆびで呼吸をはかるんです」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉五)

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