…1934年官制によって設置された日本語改善に関する審議会。国語調査委員会(1902‐13),臨時国語調査会(1921‐34)の後をうけた文部大臣の諮問機関である。その諮問事項は,日本語の統制,漢字の調査,かなづかいの改定,文体の改善などで,1945年以前には〈漢字字体整理案〉〈標準漢字表〉〈新字音仮名遣(かなづかい)表〉を定め,漢語整理,日本語の横書きなどについて審議した。…
…当用漢字表が終戦直後の革新的情勢に対応するのに対して,常用漢字表は戦後30年続いた泰平的ムードに対応する。 実は,〈常用漢字表〉という同じ名称と,ほぼ同じ内容の漢字表は,大正以後,国語審議会またはその前身の臨時国語調査会によって2度にわたって作成されている。第1回は,1923年(大正12)5月に臨時国語調査会が日常使用の漢字1962字とその略字154字を指定し,31年(昭和6)5月には1858字に改定したものであるが,施行されるまでに至らなかった。…
※「臨時国語調査会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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