自我礼賛(読み)じがらいさん(その他表記)Le Culte du moi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自我礼賛」の意味・わかりやすい解説

自我礼賛
じがらいさん
Le Culte du moi

フランスの小説家モーリス・バレス長編小説。『蛮族の目の下で』 Sous l'œil des Barbares (1888) ,『自由の人』 Un homme libre (89) ,『ベレニスの庭』 Le Jardin de Bérénice (91) から成る3部作。その自我至上主義によって,象徴主義もとで窒息状態にあった世紀末フランスの青年たちに大きな影響を与えた。

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世界大百科事典(旧版)内の自我礼賛の言及

【バレス】より

…1883年にパリに出て法律を学ぶかたわら,文学者たちとの交際を深め,88年に小説《蛮人の目の下で》を発表する。これは《自由人》(1889),《ベレニスの園》(1891)とともに,《自我礼賛Le culte du moi》という総題の三部作をなす秀作であった。彼がいう〈蛮人〉とは自我の純粋性を脅かす異邦人のことである。…

※「自我礼賛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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