山川 日本史小辞典 改訂新版 「興福寺金剛力士像」の解説
興福寺 金剛力士像
こうふくじこんごうりきしぞう
もと興福寺西金堂の仏像。治承の兵火で焼けた興福寺の再興期に造立された像で,13世紀初めの作とみられる。やや誇張的ではあるが,力動感あふれる肉体表現や徹底した写実性は,鎌倉彫刻の典型ともいえる。寺伝では定慶の作と伝える。高さ阿(あ)形154.0cm,吽(うん)形153.7cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報