興醒(読み)きょうざめる

精選版 日本国語大辞典 「興醒」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ざ・める【興醒】

〘自マ下一〙 きょうざ・む 〘自マ下二〙 =きょう(興)が醒(さ)める
※春のみやまぢ(1280)「いとけうさめて、車に乗りて帰りぬ」
義経記(室町中か)七「さても義経が今の姿を御覧ぜられば、日ごろの御心ざしもけうさめてこそ思し召され候はめ」

きょう‐ざめ【興醒】

〘名〙 (形動) (「きょうさめ」とも) 興が薄れること。おもしろみがなくなるさま。〔名語記(1275)〕
山吹(1944)〈室生犀星〉「あなた様も興褪めに思召すでせう」

きょう‐ざまし【興醒】

〘名〙 (形動) 興をさますこと。おもしろみをそぐこと。また、そういうもの。
浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)三「いやいや御遊の興ざまし、始終をとっくと見届け」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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