舌筋(読み)ぜっきん(英語表記)lingual muscles

精選版 日本国語大辞典 「舌筋」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐きん【舌筋】

〘名〙 舌に分布して、その運動をつかさどる筋。〔解剖辞書(1875)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「舌筋」の意味・わかりやすい解説

舌筋
ぜっきん
lingual muscles

舌内部にあって舌の形を整えたり,運動を行わせるための筋肉総称。すべて横紋筋であるが,他の筋と異なり,多数脂肪細胞を含む疎性結合組織が入り込んで,筋肉を多くの小束に分けているため,舌は柔らかく,自由な運動を行うことができる。オトガイ舌筋,舌骨舌筋,茎突舌筋,上縦舌筋,下縦舌筋,横舌筋,垂直舌筋の7つと内舌筋があり,これらの運動はすべて舌下神経の舌枝によって行われる。

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世界大百科事典(旧版)内の舌筋の言及

【舌】より

…【松井 正文】
[ヒトの舌]
 口腔の底部後方より突出している大きな高まりで,その表面は粘膜で覆われ,内部は,多くの脂肪細胞を含んだ結合組織により多くの小さな筋肉の束に分かれている。舌筋とよばれるこれらの筋肉は七つあり,すべて横紋筋で,それらが舌内部でいろいろな方向に走っているために,口腔内を自由に動かすことができる。そのために食物をとり込んだり,こねまぜるときに重要な働きをするとともに,声を出すときに,舌の位置をかえることによりいろいろな音を発することができる。…

※「舌筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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