般若野郷(読み)はんにやのごう

日本歴史地名大系 「般若野郷」の解説

般若野郷
はんにやのごう

中般若なかはんにやひがし・中般若町西・下般若辺り。旧葉栗郡内の熱田社領。永仁六年(一二九八)九月付の国衙の「苛法濫責」を訴える注進状(猿投神社文書)がある。当郷では、国衙方から厨雑事已下が賦課されたという名主・百姓らの注進状が社家に提出されている。文和三年(一三五四)四月二三日の熱田社領目録案(熱田神宮文書)には「熱田大宮司当知行所々」として、葉栗郡「般若野郷 畠弐拾九町八反十歩 除 以上 拾二町三反大五十歩、定拾七町(四)段八十歩」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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