中般若村
なかはんにやむら
[現在地名]江南市中般若町〈西・東〉・中般若
下般若村の北にあり、村の南境を木曾川が流れ、中央を巡見街道が通る(天保村絵図)。現在は宮田用水が流れている。
「徇行記」に「農屋皆木曾川ノ堤下ニ建ナラヘリ」とあるが、天保村絵図では巡見街道の南にある。文和三年(一三五四)の熱田社領目録案(熱田神宮文書)に「一、葉栗郡般若野郷畠弐拾玖町八反十歩」、年代不詳の熱田社領国衙方押妨注文案(猿投神社文書)に「般若郷」とみえる。上般若村は洪水で廃村になったという(尾張志)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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