船屋(読み)ふなや

精選版 日本国語大辞典 「船屋」の意味・読み・例文・類語

ふな‐や【船屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 池に突き出して建てた建物
    1. [初出の実例]「かの池のふなやは、こたみはたけぞ高く」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. ふなやかた(船屋形)新撰字鏡(898‐901頃)〕
  4. ふなぐら(船蔵)
    1. [初出の実例]「右船屋え千里丸御船并押送形御船壱艘相納候積に仕」(出典:臼井家文書‐相州御備向御用留(1845))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の船屋の言及

【伊根[町]】より

…日本海,若狭湾に面し,夏には海水浴客でにぎわう。伊根湾には,階下が船場で,2階が住居になっている独特の船屋がある。浦島伝説が伝わる地で,宇良神社(浦島神社)は浦島太郎をまつり,玉手箱,乙姫小袖,浦島絵図などが伝えられ,南北朝期前後の成立とされる《浦島明神縁起》は重要文化財に指定されている。…

※「船屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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