良導絡療法(読み)りょうどうらくりょうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「良導絡療法」の意味・わかりやすい解説

良導絡療法
りょうどうらくりょうほう

電気針療法一種で,大阪の医師中谷義雄が体系化したもので,医師の世界に針治療を普及させるのに大きな功績があった。中谷は,京都大学生理学教室 (笹川久吾教授) で研究中,偶然腎疾患の患者で,皮膚通電抵抗の低下した点 (つぼにほぼ相当し「良導点」と呼称) が中国古典の腎経という経絡上に並んで現れることを見出し,これを「良導絡」と呼んだ。そしてその後研究を続け,これをシステム化していった。治療は,針状電極と針管を一組にした電気針に,12V,200μAの直流電流を,約7秒間通電する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android