良知郷(読み)らちごう

日本歴史地名大系 「良知郷」の解説

良知郷
らちごう

近世以降この地名は見当らず所在不明の郷であるが、天正一二年(一五八四)八月二六日の坂本貞次・駒井勝盛連署状(原川文書)に「一ふち牛らち 一せき方らち」とあることから、益頭ましず郡の東部である策牛むちうし関方せきがた辺りとも推定されるが、方上かたのかみ御厨との地域関係で疑問が残り確かなことはわからない。正和四年(一三一五)九月一〇日の関東下知状(三嶋大社文書)に「駿河国良智郷」とみえ、当郷などは伊豆三嶋社神主故伊豆守盛時の所領であったが、子の厚盛に郷内の田四町余などが安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む