范文虎(読み)はん ぶんこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「范文虎」の解説

范文虎 はん-ぶんこ

?-? 元(げん)(中国)の武将
弘安(こうあん)4年(1281)江南軍十余万人をひきいて日本遠征(弘安の役)。日本沿海で台風にあい大軍は壊滅し,敗退した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の范文虎の言及

【江南軍】より

…そこで元は旧南宋軍人を第2次日本遠征に利用することにし,阿剌罕(あらかん)を総司令官としたが,病気のため後に阿塔海(あたはい)がこれに代わった。范文虎(はんぶんこ)が率いる江南軍の兵員は10万人,3500艘の兵船で,はじめ6月15日以前に東路軍と壱岐で合流する予定であったが,作戦が変更され,6月18日に慶元(寧波)を出発した。7月中旬に平戸島に到着したので,ここで東路軍と合流し,7月27日一挙に博多湾に侵入するために鷹島に移ったところ,7月30日夜から暴風が吹き荒れ,翌閏7月1日,東路軍ともども潰滅的打撃をこうむった。…

※「范文虎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android