茶汲女(読み)ちゃくみおんな

精選版 日本国語大辞典 「茶汲女」の意味・読み・例文・類語

ちゃくみ‐おんな‥をんな【茶汲女】

  1. 〘 名詞 〙ちゃたておんな(茶立女)
    1. [初出の実例]「此の時芸者及び茶汲女(チャクミヲンナ)等の処刑せられし者四十八人に及びたりと云ふ」(出典風俗画報‐九五号(1895)遊芸門)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の茶汲女の言及

【公娼】より

…そのため,飯盛女(めしもりおんな)のような半公認の売春婦を存在させることになった。諸藩で公認されるものの多くは飯盛女形式であったが,温泉場などの湯女(ゆな)のほかにも,茶汲女などの名称で都会地に売春街を公認または半公認することがあった。明治政府は,外圧によって娼妓解放令を発布したが,実質的には公娼制を強化し,量的な拡大をはかった。…

【茶屋】より

…遊郭にも太夫を呼ぶ揚屋に対し,下級妓を招く茶屋(または天神茶屋)があったから,〈茶屋遊び〉といえば遊所への出入りを意味した。色茶屋の女に,茶屋女,茶立女,茶汲女,山衆(やましゆう)などいろいろな呼名が与えられたのは,類似商売の多様化を示すが,遊郭が認められない場合に茶屋として営業する例は多く,地方都市で茶屋町といえば私娼(ししよう)街のことであった。徳川幕府は茶屋や茶屋女を取り締まり,延宝(1673‐81)以後おもに数量規制で対処したが,実効は薄かった。…

※「茶汲女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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