草鞋親(読み)ワラジオヤ

デジタル大辞泉 「草鞋親」の意味・読み・例文・類語

わらじ‐おや〔わらぢ‐〕【草鞋親】

他村からの移住者村入りを承認してもらうために、保証人に頼む家。また、その家の主人。寄り親。

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精選版 日本国語大辞典 「草鞋親」の意味・読み・例文・類語

わらじ‐おやわらぢ‥【草鞋親】

  1. 〘 名詞 〙 他所から移住した者が、村での引受人になってもらうため、仮に親子関係を結ぶ人。

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世界大百科事典(旧版)内の草鞋親の言及

【親子成り】より

… 親子成りが行われる契機には二つあり,第1は出産,命名,成人,結婚など通過儀礼の諸段階に行われるものであり,こうしてとった親に取上親,名付親,元服親,仲人親などがある。第2は拾い親,草鞋親のように通過儀礼の段階にはとくに関係なく,子どもが病気がちでよく育たないとか,新しく村に転入してきた場合に行われるものである。しかしいずれの場合にあっても,親子成りはある人間が新しい社会的状況に直面したときに行われるのが特徴である。…

【村入り】より

… 他所から転入してきた家の村入りに際しては,村内の人間を保証人にたて,その人の紹介と保証で加入するのが一般的である。この保証人のことを東日本ではワラジオヤ(草鞋親),西日本ではヌレワラジということが多い。だれを保証人に頼むかは村落の社会構造によって異なる。…

※「草鞋親」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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