日本大百科全書(ニッポニカ) 「荒川峡温泉郷」の意味・わかりやすい解説
荒川峡温泉郷
あらかわきょうおんせんきょう
新潟県岩船(いわふね)郡関川村(せきかわむら)の荒川上流にある温泉郷。湯沢、高瀬、雲母(きら)、鷹ノ巣(たかのす)の4温泉の総称。JR米坂(よねさか)線の越後下関(えちごしもせき)駅が基地で、谷口の雲母、高瀬、湯沢の3温泉は荒川両岸に近接する。右岸の湯沢温泉、高瀬温泉は古くからの湯治場。雲母温泉は左岸に第二次世界大戦後開発された近代的温泉街。4キロメートルほど上流の荒川峡谷内にある鷹ノ巣温泉は、峡谷探勝の中心でキャンプ場もあり、ハイキングの基地をなす。現在は5番目に開かれた桂の関温泉(かつらのせきおんせん)を加えてえちごせきかわ温泉郷の名で観光PRを図っている。
[山崎久雄]