落掛(読み)おとしかげ

  • おちかかり
  • おちかか・る
  • おちがかり

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 太陽や月が沈もうとすること。また、その頃。
中華若木詩抄(1520頃)上「漸く日の落ちかかりになるぞ」
〘名〙 傾斜した材木と水平な材木が合する所。普通は隅木(すみき)落掛りをいう。〔日本建築辞彙(1906)〕
〘自ラ五(四)〙
① 物の上に落ちる。落ちて物にひっかかる。
※竹取(9C末‐10C初)「波は船に打ちかけつつまき入れ、神は落懸るやうにひらめきかかるに」
※更級日記(1059頃)「庵の上に柿のおちかかりたるを」
② 太陽や月がある物の上に沈む。また、沈もうとする。
※高倉院厳島御幸記(1180)「有明の月淡路島にをちかかりて」
③ 落ちようとする。いまにも落ちそうになる。
※古活字本毛詩抄(17C前)一五「花のしぼうでをちかかったは、周室のをとろへた体ぞ」
④ 逃げようとする。
※義経記(室町中か)五「十六人思ひ思ひにおちかかる所に、音に聞えたるの者あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の落掛の言及

【床の間】より

(とこ)ともいう。幅約2mから4m,奥行約60cmの細長い空間で,下方に柱幅程度の横木(床框(とこがまち))を入れ,床(ゆか)を一段高くし,前面上部には内法長押(うちのりなげし)より少し高い位置に落掛(おとしがけ)と呼ばれる横木を渡す。奥壁の上部の天井廻縁(てんじようまわりぶち)に折釘(おれくぎ)を打ち,1幅から4,5幅が対になった軸装の書画を掛けられるようにする。…

※「落掛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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