…産卵場も明らかでないが,大西洋のウナギの産卵場はデンマークの海洋生物学者シュミットErnst Johannes Schmidt(1877‐1933)によってつきとめられた。体が透明でヤナギの葉のような形をしたレプトセファラス(葉形幼生)がウナギの仔魚(しぎよ)であることは,当時すでに知られていた。シュミットは1904年から調査船で北大西洋の各水域を回って採集を重ねた末,より小さなレプトセファラスの採集される場所をたどって,ついに22年バミューダ島の南東方のサルガッソー海がウナギの産卵場であることをつきとめた。…
※「葉形幼生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」