新鰭類(読み)しんきるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新鰭類」の意味・わかりやすい解説

新鰭類
しんきるい
[学] Neopterygii

硬骨魚綱Osteichthyes、条鰭(じょうき)亜綱Actinopterygii、新鰭区(新鰭亜綱または下綱とする研究者もいる)に属する魚類の総称。条鰭亜綱のうち、多鰭目が属する腕鰭類(岐鰭(きき)類ともいう)Cladistia、チョウザメ目が属する軟質類Chondrosteiを除くすべての魚類が入る。新鰭類はオステオグロッスム類Osteoglossomorpha、ウナギアナゴ、ギス類などを含むカライワシ類Elopomorpha、ニシンコイ、ナマズ類などを含むニシン・骨鰾類(こっぴょうるい)Otocephala(骨鰾・ニシン類Ostarioclupeomorphaともいう)およびそれ以外の大部分の真骨類を含む正真骨類Euteleosteiの4分類群に分けられる。背びれと臀(しり)びれの鰭条数はそれらの支持骨の数に等しいなどの特徴を共有する。最古の化石種はペルム紀後期の地層から出土している。

[尼岡邦夫 2015年9月15日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android