葉隙(読み)ようげき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉隙」の意味・わかりやすい解説

葉隙
ようげき

茎の中心柱から葉跡が分かれるとき、節の維管束環に生じる柔組織のすきまをいい、この部分だけ髄と皮層組織が連続する。葉隙は植物分類群により異なり、一隙型、三隙型のほか、4個以上のすきまを生じる多隙型などがある。

[杉山明子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の葉隙の言及

【葉】より

…茎から離れて葉柄へ入っていく維管束を葉跡leaf traceという。茎の維管束から葉跡が分出するとき,茎の維管束にできる間隙を葉隙leaf gapというが,原生中心柱の場合,葉隙はつくられない。葉跡は1本だけの場合もあるが,一つの葉柄に複数の葉跡が入るのがふつうで,その数は種によって一定していることと,不定のことがある。…

※「葉隙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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