葦北郷(読み)あしきたごう

日本歴史地名大系 「葦北郷」の解説

葦北郷
あしきたごう

和名抄」東急本国郡部には郡名に「阿之木多」と訓を付す。郡家の所在郷と思われる。近世佐敷さしき村を中心とする地域、現葦北郡芦北あしきた町の中心部一帯と考えられ、「日本書紀」推古天皇一七年四月四日条にみえる「葦北津」もこの地かと思われる。佐敷に比定されるとすれば、「延喜式」(兵部省)諸国駅伝馬にみえる「佐職」「佐色」の駅も当郷にあったことになろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android