コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

郡家 ぐんけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

郡家
ぐんけ

郡衙,郡院ともいう。『和名類聚抄』には「ぐうけ」,『日本書紀』や「風土記」には「こほりのみやけ」とある。国の下部組織である政務をとるところ。『出雲国風土記』には各郡の郡家と郡内の郷,神社などが郡家との方向,距離について記されている。また郡家には正倉 (みやけ) がおかれていた。 (→郡司 )

郡家
ぐんげ

兵庫県淡路島,淡路市南西部の集落。旧町名。 1955年3町村と合体して一宮町となり,2005年5町が合体して淡路市となった。地名の由来は,奈良時代郡司の庁が置かれたことによる。播磨灘に臨む美しい砂浜海岸は江井とともに西浦屈指の海水浴場。陸繋島の明神崎は景勝地で,キャンプ適地

郡家
こおげ

鳥取県東部,八頭町北部の旧町域。 1951年町制。 1957年上私都 (きさいち) 村,中私都村と合体。 2005年船岡町,八東町と合体して八頭町となった。八東川中流北岸から私都川流域にかけて広がり,河岸段丘が発達。集落が段丘の上にあるので,かつては高下 (こおげ。水が乏しい小高いところの意) と書いた。古墳群,条里制遺構がみられ,史跡土師百井廃寺跡がある。東部の姫路は平家の落人の伝説をもつ集落。西部の霊石山はハイキングの好適地。低地では米,御所柿,二十世紀梨,山地では木材を産する。近年は電機工業やその関連工業も進出。久能寺を窯元とする因久山焼は有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ぐう‐け【郡家】

ぐんけ(郡家)

ぐん‐け【郡家】

律令制で、郡司が執務していた所。郡の役所。こおりのみやけ。ぐうけ。

こおり‐の‐みやけ〔こほり‐〕【家】

郡司が政務を執る所。ぐんけ。ぐうけ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

郡家【ぐうけ】

律令制下の郡の役所。〈ぐんけ〉とも読み,郡衙(ぐんが)・郡府(ぐんぷ)とも。大宝令で,評(こおり)制が郡制に改められて成立。律令国家の郡支配の拠点で,郡司(ぐんじ)が郡の民政・裁判などを行った。
→関連項目駅・駅家

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ぐうけ【郡家】

律令制下における郡の役所。郡衙(ぐんが),郡府ともいう。640年代に評制が施行され,701年(大宝1)に成立した大宝令で郡制に改められる。(こおり)の設置によって設けられ,評家が郡家の前身である。古代の郡の数によれば,全国に8世紀前半には555,9世紀には590前後の郡家があった。郡家は律令国家の郡支配の拠点である。郡領(大領・少領),主政・主帳からなる郡司が,案主・税長・鎰取(かぎとり)などの郡雑任を従えて勤務し,郡の徴税と勧農などの行政と司法に当たり,また国府や郡家間の連絡のために伝馬がおかれた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ぐうけ【郡家】

ぐんけ【郡家】

律令制で、郡司が政務を執る役所。郡院。ぐうけ。こおりのみやけ。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の郡家の言及

【大野[町]】より

…開発は古く,北部の野(の)地区には野古墳群(史)など多数の古墳群がある。古代は大野郡に属し,郡家の所在地は当町の郡家(ぐげ)に比定され,東山道の大野駅も当町に置かれたといわれる。上磯などの南部地区には条里制を示す地名や地割りが残っている。…

【郡】より

…評も郡もともに〈こおり〉と読まれたらしいが,郡は評を継承しつつ701年(大宝1)の大宝令の制定とともに始まり,〈改新之詔〉はそれにもとづいて作文されたものと考えられている。令の規定では,50戸よりなる1里(のち郷と改称)で20里以下16里以上を大郡,12里以上を上郡,8里以上を中郡,4里以上を下郡,2里以上を小郡とし,各郡ごとに郡家(ぐうけ)とよばれる役所を置き,郡司(大領・少領・主政・主帳の四等官)が政務をとった。713年(和銅6)5月,《風土記》の撰進が命ぜられたのと同時に郡郷の名には好字が使われるようになった。…

※「郡家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

郡家の関連キーワード郡家(見よ項、郡の役所)一宮(兵庫県淡路島)鳥取県八頭郡八頭町三十三間堂官衙遺跡郡家(郡の役所)兵庫県淡路市郡家若桜鉄道若桜線船岡(鳥取県)郡家(鳥取県)因幡八上采女新居浜[市]山陽小野田市安藤伊右衛門鹿島神宮境内石破 二朗掛合[町]嶋上郡衙跡古井 喜実八頭(町)山陽[町]

今日のキーワード

隗より始めよ

《中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われて、賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ、そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる、と答えたという「戦国策」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

郡家の関連情報