葦火(読み)アシビ

デジタル大辞泉 「葦火」の意味・読み・例文・類語

あし‐び【×葦火】

干した葦を燃やすたき火。 秋》「忽に燃えほそりたる―かな/虚子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葦火」の意味・読み・例文・類語

あし‐ふ【葦火】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふ」は「ひ(火)」の上代東国語形 ) =あしび(葦火)
    1. [初出の実例]「家(いは)ろには安之布(アシフ)焚けども住み好(よ)けを筑紫に到りて恋(こふ)しけもはも」(出典万葉集(8C後)二〇・四四一九)

あし‐び【葦火】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「あしひ」 ) 干した葦を燃料としてたく火。あしふ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「難波人葦火(あしひ)焚く屋のすしてあれど己が妻こそ常(とこ)めづらしき」(出典:万葉集(8C後)一一・二六五一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android