筑紫(読み)つくし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

筑紫
つくし

福岡県のほぼ全域をさす古称。さらに古くは九州全体を称した。大宝1 (701) 年西海道の設置により筑前筑後の2国に分割。地名の由来は,陸地の尽きるところのあて字で,日本の西端の意味など,数説ある。筑紫山地筑紫平野筑紫潟 (つくしがた。有明海) などの呼び名がある。国府は大宰府におかれた。

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百科事典マイペディアの解説

筑紫【ちくし】

筑紫(つくし)

筑紫【つくし】

九州の古称で,記紀に竺志,《万葉集》に都久志(之)の表記があり,大宰府のある筑紫郡の小地名が,のちの筑前(ちくぜん)・筑後(ちくご)2国を含む北九州一帯,さらに九州全体にあてられたとみられる。
→関連項目朝鮮式山城

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世界大百科事典 第2版の解説

つくし【筑紫】

古代九州の総称。また《古事記》が九州を筑紫,豊(とよ),肥(ひ),熊曾(襲)(くまそ)の4国に分けたように,後の筑前国筑後国(現,福岡県)を中心とする北九州を指す場合もある。大陸への門戸に位置し,古くから開けていた。内外の史書などでは竹斯,竺志などとも記されているので,〈ちくし〉とよんだとも言われるが,《万葉集》では都久志(之)と記されている。その名の由来は明らかでなく,《釈日本紀》は先儒の説として4説を紹介しているが,いずれも付会のきらいを免れない。

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大辞林 第三版の解説

つくし【筑紫】

九州の古称。筑前・筑後二国、豊国とよのくに・肥国ひのくにを含めた九州の北半分、また九州全体をさす場合などがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

つくし【筑紫】

古く、九州地方の称。九州地方全体を指す場合、九州の北半、肥の国・豊国を合わせた地方を指す場合、筑前・筑後を指す場合、筑前国、もしくは大宰府を指す場合などがある。つくのくに。ちくし。
※万葉(8C後)五・八六六「遙遙(はろばろ)に思ほゆるかも白雲の千重に隔てる都久紫(ツクシ)の国は」
[補注]「釈日本紀」所収の筑後国風土記逸文には、筑紫国号に関し、(イ)筑前・筑後の境にある山の急な坂を鞍韉(したくら)尽しの坂といったところから、(ロ)その山に住むあらぶる神を命尽の神といったところから、(ハ)その山における死者を葬る棺のために「山の木尽さむ」としたところから、とツクシ(尽)の義からとする語源説話をあげている。

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世界大百科事典内の筑紫の言及

【筑紫】より

…古代九州の総称。また《古事記》が九州を筑紫,豊(とよ),肥(ひ),熊曾(襲)(くまそ)の4国に分けたように,後の筑前国筑後国(現,福岡県)を中心とする北九州を指す場合もある。大陸への門戸に位置し,古くから開けていた。…

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