蒸気雲爆発(読み)ジョウキウンバクハツ

デジタル大辞泉 「蒸気雲爆発」の意味・読み・例文・類語

じょうきうん‐ばくはつ【蒸気雲爆発】

大気中に拡散した可燃性蒸気が急速に燃焼して起こる爆発。燃料プラントなどから漏出したガソリンなどが、すぐに着火せず、雲のように拡散した後に着火した場合などに起こる。巨大なファイアボールが発生し、爆風が広範囲に影響を及ぼす。自由空間蒸気雲爆発。→ブリーブ(BLEVE)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の蒸気雲爆発の言及

【爆発】より

… なお,物理的爆発の一つであるボイラーの爆発は,内圧の上昇によって容器の一部が破壊されたとき,圧力は一時解放されるが,その結果として過熱状態にある水が急速に平衡状態に戻ろうとして突沸するために起こる現象で,この形式の爆発は水蒸気爆発と総称される。そのほか,可燃性のガスや液体蒸気が開放大気中に放出され引火したときに起こる化学的爆発に蒸気雲爆発およびファイアボールがあるが,これらは本質的には可燃性混合気中の火炎伝播である。燃焼【秋田 一雄】 爆発による災害は主として爆風によって生ずる。…

※「蒸気雲爆発」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android