爆風(読み)バクフウ

デジタル大辞泉 「爆風」の意味・読み・例文・類語

ばく‐ふう【爆風】

爆弾などが爆発するときに起こる強い風。
[類語]雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

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精選版 日本国語大辞典 「爆風」の意味・読み・例文・類語

ばく‐ふう【爆風】

  1. 〘 名詞 〙 爆発によって起こる風。
    1. [初出の実例]「敵の新型爆弾は〈略〉空中で炸裂すると同時に爆(バク)風とともに強烈な熱線を発し」(出典:朝日新聞‐昭和二〇年(1945)八月一〇日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「爆風」の意味・わかりやすい解説

爆風
ばくふう
explosion blast

爆発によって生じる急激な風圧。爆発とは急激な化学反応による圧力上昇現象をいい,その圧力の伝播,すなわち衝撃波を爆風といい,その圧力を爆風圧または爆圧という。圧力の急上昇は,急激な化学反応による反応熱,または急激な物質状態の物理化学的変化 (異相変化) による発熱で,気体が局所的に急激に膨張するためである。爆発後中心部の空気が冷却すると体積が収縮し負圧を生じ,爆発時と逆向きの爆風を生じる。これを戻り爆風という。

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世界大百科事典(旧版)内の爆風の言及

【爆ごう(爆轟)】より

…爆ごう波の前面には急激な圧力上昇を生じるため,これが通過するとともに圧力が急変する。これによって爆ごう波は大きな破壊作用を伴うこととなり,爆風と呼ばれることがある。また,爆風の通過した後,圧力が急激に下降した末に負圧部を生じ,風が逆方向に吹いて,戸外からの爆風によって窓が外部に吹き飛ばされるという現象がみられることがある。…

【爆発】より

…さらに,爆ごう波が可燃性の媒体の存在する空間を通過してしまうと火炎は消滅して,後は衝撃波のみが伝播する。この状態は爆風と呼ばれ,ここでは化学反応によるエネルギーの補給がないので爆風はしだいに減衰して最後には音波となる。 なお,物理的爆発の一つであるボイラーの爆発は,内圧の上昇によって容器の一部が破壊されたとき,圧力は一時解放されるが,その結果として過熱状態にある水が急速に平衡状態に戻ろうとして突沸するために起こる現象で,この形式の爆発は水蒸気爆発と総称される。…

※「爆風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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