出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…爆ごう波の前面には急激な圧力上昇を生じるため,これが通過するとともに圧力が急変する。これによって爆ごう波は大きな破壊作用を伴うこととなり,爆風と呼ばれることがある。また,爆風の通過した後,圧力が急激に下降した末に負圧部を生じ,風が逆方向に吹いて,戸外からの爆風によって窓が外部に吹き飛ばされるという現象がみられることがある。…
…さらに,爆ごう波が可燃性の媒体の存在する空間を通過してしまうと火炎は消滅して,後は衝撃波のみが伝播する。この状態は爆風と呼ばれ,ここでは化学反応によるエネルギーの補給がないので爆風はしだいに減衰して最後には音波となる。 なお,物理的爆発の一つであるボイラーの爆発は,内圧の上昇によって容器の一部が破壊されたとき,圧力は一時解放されるが,その結果として過熱状態にある水が急速に平衡状態に戻ろうとして突沸するために起こる現象で,この形式の爆発は水蒸気爆発と総称される。…
※「爆風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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