日本歴史地名大系 「蔵ノ庄村」の解説 蔵ノ庄村くらのしようむら 奈良県:天理市櫟本地区蔵ノ庄村[現在地名]天理市蔵之庄(くらのしよう)町森本(もりもと)村西方上(かみ)街道の街村。延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳に「蔵庄廿一町三段(中略)常楽会免田五町 三条四里廿坪三反(下略)」とあり、同帳記載の伝法院田・念仏院田・勧(観)禅院田は現小字院田(いんでん)・院田上(いんでんうえ)・院田下・カンデンであろう。蔵庄(くらのしよう)は庫荘・倉庄(多聞院日記)とも書く。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)には「倉庄 社八月十六日神事」「当庄堺者 東ハ倉庄ノ里ヨリ出テ一町五反斗、南ハ阿ミタ堂ヲ限テ、西エ井殿ヲ限、西ハ未申石河庄ヲ限、戊庚井殿ヲ限、北ハ河ヲ限」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報